2017年2月21日火曜日

2017.02.018「甘酒をつくろう」

 2月18日に里山情報館にて「甘酒をつくろう」を行いました。
 参加者:10名

 甘酒は、お米と麹と水で出来ます。今回は、黒米(オクノムラサキ)と香り米(ハマ
カオリ)を使いました。もちろん普通のお米でも玄米でももち米でも出来ます。
 黒米を1合、炊飯器のおかゆモードでセットして炊飯している間、参加者の皆さんか
ら自己紹介、差し入れの手作りカステラをつまみながら甘酒を試飲しました。

 好みですが、香り米の甘酒の方が甘さは強いように感じました。
 宍塚に初めて来られた方もいて、自然農田んぼ塾の田んぼも案内しました。
 黒米が炊き上がった頃合いに、水を入れて温度を下げて麹を投入。
 これで2時間おきにかき混ぜて6時間後には甘酒になります。
 発酵が気持ち良く進むようにHiroさんからオカリナの演奏がプレゼントされました。

  
      

  発酵は、微生物(麹菌)による分解作業。その副産物が甘酒です。
 味噌や醤油、お酒も微生物の働きの産物。
 甘酒づくりを通して、微生物の偉大さ、ありがたさを感じた1日でした。
By 自然農田んぼ塾 Kikuさん
大池メールから転載

皆様
 新しいメンバーも多く、Kikuさんの準備もよく、和やかな雰囲気で進められました。
 自己紹介では、皆さんそれぞれの豊かな経験と熱い思いを語られました楽しかったです。 
 甘酒も風味があって美味しかったです。
By 独活さん
大池メールから転載
 
 

2017年1月21日土曜日

2017.01.21 自然農田んぼ塾会議&勉強会

自然農田んぼ塾会議&勉強会議事録

121日(土)14:0017:00 里山情報館
出席者:12
≪会議≫
1. 2016年産米の反収および2015年との比較~逢坂氏より説明
全般に2015年に比べ反収はダウン(19%55%)。春先の天候不順とウサギの食害が原因。例外は水の多かった田んぼの学校のオクノムラサキと水を入れなかった三角田の緑もちは増収であった。
収量構成要素から推定した反収と実際の反収の比較
坪刈り領域(20株)と田んぼ全体でメッシュ状の20株とで推定した反収は、メッシュ状の方が実際の反収に近かった。


2. J-SRI研究会で「宍塚・谷津田でのSRI栽培について」~逢坂氏より説明
出席者からの質問は、自然農に関するものが多く、川口式自然農について知らない方が多いと感じた。

3. 2017年の作付け計画~菊地より説明
雑穀は湿地での栽培に適さない為、代わりに里芋・生姜を植える。(田んぼA2にて)
マコモは、マコモダケの菌類が外来種で拡散する可能性があるので要検討。

4.自然農田んぼ塾の運営について~菊地より説明
従来、逢坂氏が会議運営、田んぼ維持管理を行ってきたが2017年度からは菊地が行う。ただし逢坂氏も一緒に作業を行う。
メンバー同士の交流
NPO法人円農あたいのメンバーとの交流、自然農仲間の援農を進める。
218日(土)「甘酒をつくろう」、自然農田んぼ塾の参加者募集を会報、メーリングリスト、フェイスブックで呼び掛ける。



≪勉強会≫
1.微生物の驚きの話~伊藤氏より説明  県民大学後期講座(10回)より
微生物の定義:顕微鏡でなければ観察できない生物の総称。35億年前より地球上に存在(原核生物)20億年前に核を持つ真核生物に進化。
自然農は微生物の働きを最大限に利用する農法。
2.持続性のある農とは、世界に広がる提携~國井氏より説明
日本で発祥した提携が、アメリカでCSA、フランスでAMAPとして広がっているのに対し、本家本元の日本では減少傾向。アメリカでは肥満・成人病の対策として1960年代の日本食を推奨。フランスも国を挙げて有機農産物を支援している。日本では、流通の弊害、コミュニティの崩壊で提携は縮小。
3.「ヒマラヤと地球温暖化 消えゆく氷河」中尾正義 編~逢坂氏より説明
ヒマラヤの氷河の特徴は「夏雪型氷河」(スカンジナビアは冬雪型氷河)
他の地域に比べ、ヒマラヤ氷河は急激に縮小している。その影響は、地域の水不足、海面上昇など計り知れない。

次回自然農田んぼ塾会議 
日時:325日(土)14時~16
議題
・2016年度まとめ
2017年度計画について
「自然農田んぼ塾」開講式と」種まきについてなど
自然農田んぼ塾事務局 菊地 敏夫
 
 


2016年12月7日水曜日

宍塚・谷津田でのSRI栽培について(第二報)

J-SRI研究会で「宍塚・谷津田でのSRI栽培について
(第二報)」を報告しました

 SRIとは“the System of Rice Intensification”の略で、日本語では「稲作強化法」と呼ばれています。30数年前にマダガスカルで開発された、①乳苗移植、②疎植1本植え、③間断灌漑を組み合わせた新しい稲作法です。環境への負荷を減らし、イネの潜在能力を発揮させて少ない投入量(肥料、用水、種もみ等)で多収量が見込める持続可能な農法として、アジア、アフリカ、中南米を中心に今では50を超える国々に導入されています。日本では8年前に試験栽培が始まり、日本の気候風土に合ったSRIの確立を目指して研究開発が進められています。
 J-SRI研究会は、8年前に、日本型SRIの発展・普及のための、また特に東南アジアでのSRI支援のための情報交換の場として設立され、2か月に1回のペースで東京大学農学部において、研究者・大学院生・農家・NPO活動家・一般市民等が集まって開かれ、活発な議論が行われています(JはJapanの略)。
 自然農田んぼ塾では、里山に棲む多種多様な生きものとイネとの共生を目指して、6年前から川口式自然農に取り組んできました。そして、この自然農をSRIに適用することによって新たな可能性が開けるのではないか、すなわち、イネが持つ潜在能力をフルに発揮させるSRIの手法をとり入れることによって自然農が更に進化するのではないか、と考え、2015年に試験的にSRI栽培を実施しました。その結果、SRIのほうが非SRIに比べて反収が1.2倍増加し、8.5俵/反というこれまでで最高の収量を上げることができ、2015年12月のJ-SRI研究会でその結果を報告しました。
 ※2015年12月第一回報告

 2016年は、更に圃場を一つ増やし、二つの圃場でSRI栽培を実施しました。その経過と結果を今回、第二報として12月7日のJ-SRI研究会で報告しました。出席者は20名と盛況で、資料をもとに20分説明し、そのあと約25分の質疑応答がありました。今年は春先から夏場にかけての低温・日照不足という天候不順にイネの生育が大きな影響を受けましたが、乳苗移植のSRIに比べて成苗移植の非SRIの方がその影響が大きかったため、SRIと非SRIの反収比が昨年の1.2倍から1.5倍に大きくなったこと、また、今年のSRIは昨年のSRIに比べて、天候不順の影響やノウサギによると思われる食害、稲麹カビの付着等により、反収が40%減少したことを報告しました。さらに2017年の計画として、間断灌漑によるイネの成長促進効果が、圃場の肥沃度やイネの品種(うるち米ともち米)によってどのように違うのかを調べる予定であること、を話しました。
 自然農をSRIに適用した例がこれまでになかったためか、質問は報告内容そのものよりも、生きものの活動を妨げないよう不耕起にするとか、草マルチで雑草を抑え、全面に水を張らず所々に溝を切って水分を供給する、といった私たちの自然農のやり方に集中しました。それに対して、私たちの自然農は、移植したあとの乳苗が健全に成長するのに好適な環境をつくる点でも、またその後のイネの成長促進のための間断灌漑を効果的に実施できる点でも、SRI栽培に大きなメリットがあること、を強調しました。
 今後、自然農田んぼ塾として自然農によるSRI栽培を継続し、いつの日か「自然農SRI」を確立して世の中に広めていければ、と考えています。
自然農田んぼ塾 逢坂








 
 

2016年11月23日水曜日

2016.11.23 自然農田んぼ塾会議

自然農田んぼ塾議事録

1123日(水・祝)14:0016:00 里山情報館
出席者:11
笠間からW氏が参加。I氏とつくば自然農の会を立ち上げ、田んぼ(2反)畑を川口式自然農で実践中。
1.   2017年の作付案 菊地より説明。
田んぼCの一部にいせひかり(伊勢神宮で古くから作られているお米、うるち米)田んぼA1-1にプリンセスサリー(カレーやピラフに適したお米、香り米)田んぼB2A2、苗代に雑穀(アマランサス、アワ、キビ、ヒエ)を提案したが、雑穀については、湿地での生育に難があることや収穫後の調整に手間がかかることから再度検討。ビオトープにマコモを植える。SRI、非SRI領域にトヨサト以外に緑もちを加える。

2.   トヨサトの評価
コシヒカリ、トヨサト、ミルキープリンセスを外観・香り・味・口当たり・粘り・柔らかさで+2(良い)~-2(良くない)で評価。コシヒカリの評価が高いが、年齢によってはトヨサトが高い場合もあった。昨年のトヨサトの評判は芳しくなく今年のトヨサトで食味試験を実施する方向で検討する。



3.   2017年のSRI栽培実験の計画
SRI実験3年目の2017年は、肥沃度の高い田んぼFと肥沃度の低い田んぼB1で間断灌漑と常時湛水の場合で稲の生育、収量を比較する。同時にもち米(緑もち)とうるち米(トヨサト)が間断灌漑によってどう違うか比較する。
SRI領域の苗は中苗を移植する。


4.   新種まき具の試作結果について
種まきを1粒ずつ苗代に置く作業は、土が指に付き作業性が課題であった。新種まき具は、種をプラスチックの穴に入れ仕切りの板をずらして一挙に穴から種を下に落とすことで均等に種まきができる。


5.   籾摺り機と保冷庫の導入
現在の籾摺り機は人が絶えず横についていないといけない欠点がある。
大型の籾摺り機を導入し籾摺りの手間を省きたいが電源が単相200Vで電気工事が必要、三相200Vの場合、更に東電の引き込み工事が発生する。
農家に籾摺り機を探してもらっているが、まだ回答はない。
保冷庫については、都内の百貨店に色付き米を売り切ることで不要になった。
パッケージデザインについて、菊地がS氏及びデザイン会社と相談する。
6.   田んぼの学校、行事
かかし送り~12/10 かかしに手紙をつけて燃やす。
ならせもち~1/15、餅つき、閉講式
7.   次回の自然農田んぼ塾会議
121日(土)PM2:004:00 里山情報館
勉強会~伊藤氏「微生物の話」

その他、「おくのむらさき甘酒プロジェクト」の呼びかけを行う。

自然農田んぼ塾事務局 菊地敏夫

 
 

2016年9月24日土曜日

2016.09.24 自然農田んぼ塾会議

自然農田んぼ塾議事録

924日(土)14:0016:00 里山情報館
出席者:9
1.Sさんよりレンゲの種(田んぼ塾の田んぼに生えたもの)を提供される。
K氏より彼岸花の球根を畦に植えたらどうかと提案。
H氏より今年収穫したオクノムラサキの実物と栽培報告あり。
2.2016年度のイネの生育調査結果
全品種について昨年に比べて分げつ数が少なく草丈が低い。
原因は、春先の低温、苗の生育不良、日照不足が考えられる。
例外として三角田については、水を入れない状態で根が深く張り、例年倒伏していたのが倒伏せず分げつ数も増えている。



3.SRI栽培実験の進捗状況料
  非SRISRIに比べて分げつ数が少なく、草丈も低い。昨年はSRI2割収量が多かったが今年はさらに差がつく予想。苗代の肥料切れから来年は中苗での田植えを検討。


4.直播栽培実験のための圃場整備状況について
今年の直播失敗の原因は、種まき後の水位が高くモミが酸欠状態になり発芽しなかったことが考えられる。来年は、発芽の状況を観察できるように草を被せない列を設ける。I氏の圃場の直播は、均平化が功を奏し順調に育った。



5.苗代Iの堆肥づくり作業について
苗代Iは、肥料切れを起こしていると思われるので、堆肥づくり作業を行った。米ぬかを1kg/m2播き、刈り草を敷きビニールシートで覆った。
土浦農業普及センターにて土壌分析を実施し、春先に再度土壌分析を行い比較する。


6.稲刈り・脱穀スケジュール
田んぼの学校~108日午後、109日午前、1010日午前午後で稲刈り、113日午前午後、115日午後、116日午後で脱穀
田んぼ塾~木・土曜日の午前

7.次回の自然農田んぼ塾会議
1123日(水・祝)PM2:004:00 里山情報館
8.イベント案内
K氏よりニコ・マルシェ:1016日(日)8:0011:00土浦市下高津ニコニコ珈琲駐車場にて野菜販売。宍塚で採れたお米も販売します。

1016日(日)11:0016:30朝日里山学校体育館、内山節氏講演会、好文亭梅朝氏落語会。事前申し込み500/当日800
  事前申し込みフォーム:http://bit.ly/8hou2016

自然農田んぼ塾事務局 菊地敏夫



2016年7月30日土曜日

2016.07.18 自然農田んぼ塾会議及び勉強会

自然農田んぼ塾会議&勉強会議事録

2016718日(月・祝)PM2:004:30
出席者:10

1.   SRIの進捗状況
  2回の草取り(5/26,6/13)を実施済。ウサギ(?)による食害が見られる。
  昨年に比べ分けつが少なく生育が遅れている。春先の低温が影響(?)



2.  イネの生育調査の目的・方法の変更
  昨年までは、サンプルを採る箇所が中央部分の10株でなかったが今年より中央部分の平均的な20株を選び、そのうち10株の最長草丈と分けつ数を計測する。

3. 苗代での堆肥づくりの提案
  苗代で育てていた苗が途中から生育が止まり肥料切れを起こしている。
  そこで苗代に米ぬか、枯草を敷きシートで覆う方法で堆肥づくりを行う。


4.  敷き草確保を目的としたライ麦の裏作栽培について提案
  敷き草の効果は、田植え後草取り作業の軽減が得られる一方で草の確保が課題となっていた。そこで収穫後にライ麦を蒔き田植え前に刈り草として利用する。


5. 勉強会
(1)わたしの自然農 つくば自然農を学ぶ会 伊藤さん
  原点:福岡正信「わら一本の革命」川口由一19981月つくば市豊里公民館での映画と講話。自然農歴18年、田んぼ約2反、畑5反(3か所)条件の悪いところで適地適作。自給自足(食に関して)の生活。
  自然農については、有機農家から移行する人もいる。有機農業が商業ベースに染まり、より自然な生き方を求めている人の表れか。
(2)発酵について 逢坂さん 
  参考文献、小泉武夫「発酵 ミクロの巨人たちの神話」「発酵はマジックだ」
  発酵とは「人間にとって良いことをしてくれる微生物の働き」
  微生物はカビ、酵母、細菌に分類。日本酒、味噌、醤油は麹カビの働きから出来た副産物。ビール、ワインは酵母の働き、ヨーグルトチーズは乳酸菌(細菌)の働き、土壌中にも様々な細菌が存在する。地球と人類を救う発酵技術(FTFermentation Technology)革命、環境、健康、食料、エネルギー問題を微生物の働きで解決する。

次回の予定:924日(土)PM2:004:00 里山情報館
  

自然農田んぼ塾事務局 菊地 敏夫
 
 

2016年6月22日水曜日

成苗イネの田植え

成苗イネの田植え
2016.6.22  自然農田んぼ塾事務局 逢坂

 成苗イネの田植えを、6月9日(木)~19日(日)の間の木、土、日の6日間にわたって、のべ18名の参加のもと行いました。
 5月1日、2日にSRI(the System of Rice Intensification:稲作強化法)栽培用の乳苗(葉身長6~8cm、葉齢1.0前後、品種はトヨサト)の田植えを実施したことは、すでに報告しました。
 今回は、葉身長25cm以上、葉齢4.5前後の成苗を田植えしました。品種は、トヨサト、はまかおり、おくのむらさき、紅染めもち、神丹穂、緑もちの6品種です。
 田植えの直前に、抑草対策を主目的として、すべての田んぼで以下の準備作業を行いました。
(1)田んぼに生えた草を刈る
 田んぼに生えた草を、地表を数mm削るように刈りました。地表を浅く削ったのは、草の成長点と根を切り離すことによって草が再生しにくくなるようにするためです。
 下の写真は、左側が除草まえ、右側が除草後を示します。

(2)除草後、表面の凹凸をレーキでならす
 地表を浅く削りながら除草すると表面に凹凸ができます。これをアメリカンレーキでならしました。
 下の写真は、全体を除草後レーキで凹凸をならしたところです。

(3)周囲の野原で刈った草を敷く
 田んぼ全面に刈り草を4~5cmの厚さに敷きました。この敷き草は、雑草の光合成を阻害し雑草の生育を遅らせることを主な目的としています。
 下の写真は、田んぼ全面に刈り草を敷いたあとを示します。

 以上の準備を終え、いよいよ田植えに入りました。
 下の写真は、6月9日(木)午前、3名でおくのむらさき(紫黒米)を田植えしたあとで、左が遠景、右が近景です。苗は葉身長が35cm程度に育っています。田植え後すぐに溝いっぱいに水を入れ、苗の根元に水を浸しています。
 

 水は、苗が根付き成長を開始するまでたっぷりイネに与えます。その後、イネのからだが大きくなる栄養成長期から次世代のイネをつくる生殖成長期に移行するころまで、根を強くするため、水を入れたり落としたりする間断灌漑を行います。
おくのむらさきの場合、栄養成長期から生殖成長期への移行が始まるのが7月下旬なので、イネが大きくなり始めるのを見計らって間断灌漑を開始し7月下旬まで続けます。